変わるのか変わらないのかを解説します!
株主番号とは?
株主番号とは、株主名簿管理人によって
株主毎に割り当てられる番号のことです。
主な株主名簿管理人 | 株主番号のケタ数 |
三井住友信託銀行 | 9 |
三菱UFJ信託銀行 | 8 |
みずほ信託銀行 | 8 |
株主番号はいつ決まる?
株主番号は、株を購入しても
すぐに採番(付与)されません。
上場会社毎にそれぞれ基準日があり、
その基準日に株を保有していると
その会社の株主番号が割り当てられます。
具体的には、上場会社は基準日に
証券保管振替機構(ほふり)に対して
登録済加入者情報の開示請求を行います。
そして、ほふりが開示した情報(住所・氏名)に
基づいて株主番号が採番(付与)されます。
3月決算企業の基準日は、
3月31日と9月30日であることが多い。
貸株すると株主番号は変わる?
保有している株を貸株すると株主番号は変わるのでしょうか?
結論としては、基準日に保有していれば(貸株解除済であれば)
基本的(※)に株主番号は変わりません。
※詳しくは後述します。
先ほど述べたように、ほふりの情報に基づき
株主番号は採番されます。
つまり、ほふりが通知するタイミングで
株式を保有し(ほふりのデータに登録され)続けていれば
株主番号が変わることはありません。
端株保有で株主番号は変わらない?
端株を保有していると株主番号は変わらないのでしょうか?
端株を貸株できる証券会社はないため、
端株を保有していれば当該株式の保有者として
ほふりのデータは登録され続けます。
したがって、基本的(※)に株主番号が変わることはありません。
※詳しくは後述します。
「端株」とは1株未満の株(0.1株など)のことで、
2005年まで存在していた制度ですが、
現在は廃止されており存在しません。
正確な名称は「単元未満株」であり、
100株単元の場合、1-99株が該当します。
「端株」は誤った表現ですが、個人投資家の間では
「単元未満株」と同義で誤用されることが多いため
あえて「端株」で説明をしています。
端株保有で株主番号は変わることがある!?
株主番号の採番は、各上場会社が任意に行います。
株主番号を採番する実務は、
株主名簿管理人またはその業務委託先(子会社等)が担当します。
その際、ほふりから開示された情報が前回と同一であっても
単元株数を保有しておらず議決権がない株主の番号は
例外的に変更されることがごく稀にあります。
理由は
・議決権の無い株主を別管理する
・長期保有の対象外とする(優待クロス対策)
などがあげられます。
単元未満株(いわゆる端株)しか持っていないと、
株主番号が変わることがあります。
※必ず変わるということではありません。
※あくまでもごく一部の会社の例外的措置。
なお、基準日は会社によって
・年2回(トヨタ自動車:3,9月)
・年4回(あおぞら銀行:3,6,9,12月)
・年4回(サイゼリヤ :2,8月+毎年異なる任意の日)
などのパターンがありますので、
各社ホームページなどでご確認ください。
ぜひTwitterなどで他の人にも教えてあげてください。